2005年12月18日

「食育」美方郡内の現状

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「食育」美方郡内の現状

 「野菜たっぷりの健康的な食事を」「地元の食材を使って」−。各地で盛んに繰り広げられる食育。今年七月に施行された「食育基本法」を踏まえ、全国的に健康維持や特色ある食文化の伝承などを目的とした取り組みが進んでおり、但馬地域でも調理講習や講演会を通して子どもから大人まで、幅広い年齢層への浸透を図っている。なぜ今、食育が必要なのか。美方郡内の現状を探った。

地域全体で推進を 

■食育とは

 食育の主な目的は、食に関する適切な判断力を養い、健全な食生活を送り、健康維持、増進を図ること。ライフスタイルが多様化し、生きていくために不可欠な「食」に、手軽さや便利さを求める人が増えた。それと同時に生活習慣病が増加した。

 このような現状に警鐘を鳴らし、健康管理や食の価値観を個人的な問題としてとらえるのではなく、医療費や食文化の継承、産業振興など社会に及ぼす影響も大きいことから、「食」について国を挙げて真剣に考えていこうと、食育基本法が制定された。

 美方郡内では、食生活改善グループいずみ会の活動を中心に、「食」への取り組みは歴史が長く、一九六〇年代から始まり、七四年には県レベルの組織も設立された。同会は現在、食育推進のリーダー的な存在となっている。

■幼児期から意識づけを

 兵庫県の調査によると、但馬地域では幼児(四、五歳児)、小学生ともに肥満児の割合が近年は減少傾向にあるものの、県水準を上回っている=グラフ参照=。

 その多くは軽度の肥満で投薬や治療などは必要とせず、食生活を見直すことで改善が期待できるという。さまざまな病気の引き金となる肥満を子どものうちに解消することは、成人時の生活習慣病予防にもつながる。そのため、このデータを基に同郡内では本年度、子どもとその親を対象にした食育が活発だ。

 幼稚園や小学校などに出向き、地元産食材を使ったメニューや調理の楽しさを紹介している香美町村岡区いずみ会の松井延子会長は「調理をしている子どもたちは目を輝かせ、本当に楽しそう。この体験を機に、食について興味を持ってくれればうれしい。食べることは自分の健康につながることだから」と、活動の成果に期待を寄せる。

■連携の拡大を

 同郡内での取り組みは、地元の産物を利用し、小学校や子育て支援センターなどと協力して学習の場を得るなど、食育を進める健康福祉部門と農業、教育との連携を深めている。

 さらに活動を広げていくためには何が必要なのか。豊岡健康福祉事務所の森垣廣子管理栄養士は、ニーズの高まる外食や総菜販売などの中食産業、商店など食品業界との連携を今後の課題の一つと考えている。

 県内では「食の健康協力店」として、食の健康運動のPR、塩分・カロリー控えめ料理の提供、栄養成分の表示などに取り組む飲食店などに協力を仰いでいる。が、まだ浸透していないのが現状だ。

 「商店や飲食店を巻き込むことは難しいが、地域全体で健康を考える時、協力は不可欠。地元産の野菜を販売したり、添加物に気を配るスーパーも増えてきた。もっとその輪を広げて行きたい」と森垣さん。

 食育の推進には、家庭はもとより、生産、販売、調理などあらゆる分野の参加が必要だ。

(2005年12月18日)

日本海新聞
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/wadai/051218.html


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